分離技術シリーズ 25
西海 英雄・ 吾郷 健一 共著 分離技術会
初版 2012年9月15日 発行
初版から: 本書の目的は,読者が熱力学の理論を理解し,さらに実用性をも獲得することである。熱力学は “正しい” 状態方程式がわかれば,すべての熱力学物性値を計算できることを予言している。しかし,物理化学の授業で物性計算に使う状態方程式は理想気体に限られる。本書は “実用的な” 状態方程式を用いて気・液物性を計算することにより熱力学の理解を深めようとするものである。
熱力学により物性を理解し,さらに状態方程式を用いて実際に熱力学物性を計算し,実際に役立てることが本書の目的である.したがって,本書の対象は,大学初年生のビギナーから,学部高学年,院生,企業若手のエンジニア,さらには研究者にも含む広い範囲の層に渡る.
本書を発行すると同時に,著者の一人(西海)は,学部の熱力学入門の授業に本書を使用して実際に授業を行う機会を得た.化学熱力学T(学部1年後期),化学熱力学U(学部2年前期)が入門の必修科目,さらに選択科目として化学熱力学演習(学部2年前期)の計3半期を費やして本書の全章をビギナー教育にあてることができた.学会講習会でも使用することができた.これより得た以下の成果を読者の参考に資することが可能となった.さらに研鑽を積み実際の用に役立てていきたい.
★授業日程表
・学部ビギナーズ教育 1年半で.本書全章をカバー.1回は90分.半期14回
化学熱力学T(学部1年後期.必修科目) 化学熱力学T
化学熱力学U(学部2年前期.必修科目) 化学熱力学U
化学熱力学演習(学部2年前期.選択科目) 化学熱力学演習
★学会講習会等
・ 2013.10.31 分離技術会 「分離技術用計算プログラムシリーズ1」 −物性・蒸留計算徹底演習―
テキスト原稿
演習プレゼン(パワポ)
・ 2014.3.3. 日大工学部(児玉ゼミ)
授業プレゼン(パワポ)
配布j資料
・ 2014.4.16. 日大生産工学部(辻ゼミ) No.1 14:30-16:10
授業配布資料
・2014.8.8. 「第12回超臨界ミニワークショップ」 SCF-TT研究会 会津磐梯中ノ沢温泉
講演(パワポ)
★追加等
解7.4-6 PR式密度計算(VBA)
補8.4-1 成分ファミリー法によるmijの相関(6相関式による) CDに欠如
解8.1-5, 8.1-7 第二ビリアル係数を求める難しさ(CH4)
解8.2-7 bcompでの推算
解9.7-2 NH3およびCO2のCp推算
★正誤表
2022/02/24現在での正誤表
★Q&A
1.Q1: CDのファイル類をC:\にコピーしたくない A1
2.エンタルピー,エントロピー計算とその不具合についての検討
★バグ
★お気づきの点,あるいはご質問等あれば(ただし,ご期待に添えるかどうかは不明ですが)西海 英雄 nishi@hosei.ac.jp までご連絡ください.
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